
温室で働いていた頃に教わったもの。人間というものは色々と考えるよなあと感心したのを覚えている。自分も冷凍庫に保存したり、熱湯に浸けたりと時々やっているけれど花屋をやっていた頃は市場に出すために季節を勘違いさせていた。今でも花屋はこうやって季節にぴったり苗ができるように工夫している。
育てるときはなるべく余計なことをしないようにしていて合った場所はあるから移植はするけれどそこそこ対策してそれ以上は過保護にはしない。そういうわけでどれも強い。何度も冬を超えているのもあり生存率50%だった庭が85%くらいまで上がった。前の庭が10センチほど掘るとごみ、敷地全てごみが埋まっていたようなところで何を育てても難しかったけれど、あれに比べたらまだ今の場所はよい。
いつだったか種屋の詐欺に遭った。妙だなあ、とは思っていてこれらが日本に出回るのかと不思議だったけれど見事に何も発芽しない。何種類も購入してみたけれど一粒も発芽しなかった。調べてみたら案の定その種屋の被害に遭った人が続々と、でもいまだにその種屋は続けているのだよな。もう一つあるけれどそこは種が古いのか発芽率がよくないくらい、か。去年の年末に注文したものが八月に届いたものな。
今でもたまに「おお、いいな」と店を確認してみたら高確率でその店なので、いい加減にしてくれと眉をひそめている。やれやれ。